太元帥明王

太元帥明王

太元帥明王

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幼い頃〜

奈良で生活をしていました。
池で、小魚取りをしていて転んで洋服を濡らしてしまい、橋の下で隠れて洋服の乾くのを待っておりました。

私の帰りが遅いので、母が心配して池の土手を探している姿が見えたので、思わず声が出てしまいました。

私の声を聞き、私が池に落ちたと思った母は、咄嗟に池に飛び込みました。
〜母は、泳げないのです。
池は、幸いに浅かったため母は無事でした。

そんなエピソードがありました。

今、大元帥さまを彫らせて頂いておりますが、大元帥さまの極まる慈愛と咄嗟に池に飛び込んだ母の心が、私の中で重なりました。
大元帥さまの 忿怒の心が少しわかる気がしながら彫り進めております。


佐藤公道:著